旅のこつ 宿  その1

 宿は予約してから行くのか、それとも現地でさがすのかとよく聞かれる。
 
 一番には日暮れ時に知らない土地で心細い思いをしたくないので、予めインターネットや電話で予約しておくことにしている。現地でさがすのは時間のロスでもある。
 
 そうしなかったこともあった。

 一度目は福井県、越美北線の越前大野(2003.9.8月)。

 市だから何とかなるだろうと。
 昼間気ままに歩き回っているうち、越前大野着が7時過ぎになってしまった。あたりはもう暗い。ここ止まりの列車で、勤め人らしいたくさんの客はすぐに散って行った。
 
 電話帳で見つけた唯一のビジネスホテルは会社の新人研修で満室。ツインなら9千円。駅前の大きな看板に、「旅館・素泊まり5千円}とあったのでそちらにする。

 さて夕食でもと思ったが、繁華街から離れているのか居酒屋らしい明かりのほかには見えない。仕方なく入ったが、土地の人達のたまり場と見えて居心地悪い。


 人気のない暗い通りを少しふらつきながらやっと宿にたどり着くと、宿の女性が多少無愛想に感じたのは気のせいだったかもしれない。明朝は早いことでもあり、料金先払いで早々に床に就く。

 今になって思うと、宿泊するだけで通り過ぎるには惜しい町だった。

 二度目は千葉県、内房線の浜金谷(2005.7.29金)。

 午前中の行動が流動的で、2,3立てていたプランを絞りきれないまま昼過ぎ、三浦半島の久里浜からフェリーで着いた。

 埠頭から駅まで歩く。駅前には観光案内板が立っているはず。天気のことは覚えがないが、真夏のことでもあり、広いだけで何もない道がひどく遠かった記憶があるのは暑さのせいでもあっただろうか。

 宿の電話番号は分かったが、ついでに漁村らしいこまごました通りを歩きながらさがしてみる。最初の宿は臨海学校で満室だった。考えてみると夏休みの金曜日。納得。囲碁でよくやる勝手読みというものだ。

 紹介してくれた2軒にも断られ、いいかげんあごが出かかったところでやっとあった。ご馳走はいらないからというと、1泊1万円のところだが9千円でいいからと言ってくれたのは現地交渉の成果かも知れない。
  
 後悔したというほどのことでもないが、この時間をロープウエイで鋸山登山にでも充てたほうがずっと気が利いていたことは間違いない。案内の看板を横目で見て通った。

 夕食後改めてスケジュールを検討し、翌朝の出発を6:47の電車にする。朝食をどうするか。代わりに弁当を作ってもらえるかと聞くと、おむすびしかできませんよというので、それでいいですと頼む。

 電車に乗って早速弁当を開くと、本当に塩昆布入りのむすび3個とたくあんだった。

 (余談ながら、よほど止むを得ないときのほかは旅館には泊まらない。今回でさえ夕食は多すぎた。残すとばちが当たりそうだし)。


 

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