はじめに

 手元に、いまやぼろぼろになってしまった2冊の文春文庫があります。 『駅ーJR全線全駅 上・下』(昭和63年 1988年)です。


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 初めて本を手にしたとき私は47歳のサラリーマン。この本を「パートナー」に日本中を旅行したいものだと思いましたが、公私ともにてんやわんやの毎日。そんなことは夢のまた夢です。
 ところが2002年(平成14年)3月、なんとか無事定年を迎え幸い再就職できました。休日は月曜日で、土日祝日が多忙な勤務となりましたが私にとってはかえって好都合。夢にえがいていた旅に胸をふくらませることとなったのです。
 その「夢の旅」とは、
 1 JR全線の普通列車に乗る(青春18きっぷ等を使う)。
 2 初めて乗る線はできるだけ昼間の時間だけ乗る。
 というものです。
 全線に乗るといっても、初めの頃は日帰りや1泊2日などゆっくりしたもので、何が何でもというほど強い意思があったかどうか、それでもいつの間に夢中になって、平成20年3月現在、宗谷本線と江差線など北海道の一部を残し、完乗の目処が立ってきました。
 あるとき、旅日記ともいえないノートを開き、メモ代わりに撮ってそのままになっているビデオを見ているうち、ふと、そろそろ整理しておこうかなと思うようになりました。
友人の中には自分も読みたいから今流行の自費出版をしては?と勧めてくれる者もいました。また、ブログで整理しては?簡単らしいよ、とヒントをくれる者もいました。なるほど!ブログなら金はかからないだろうし、マイペースでやれるかもしれない。
 ノートは文字も小さく、妻や友人に書き送ったメールの写しもあるが、意味不明だったり、こんなことに興味や感動を覚えたのかと不思議な感じのするところもありますが、それはそれでそのときの自分の素直な気持ちだったのでしょう。
 たくさんのローカル線が廃止されてきました。一方で最近、鉄道をテーマの本や雑誌、DVDが雨後のたけのこのように書店に並んで、一種のブームのようでもあります。愛読した宮脇俊三さんの「時刻表2万キロ」(昭和53年)はすでに古典の域となりました。時の流れを感じます。
 今更ながら日本は本当に広い。知らないことばかりです。知れば知るほど面白い。いろいろな人とも会いました。
 1,2年のうちに稚内駅のホームに立つこと、その頃には旅日記の整理が無事完結することを願い、そして誰かがこれを読んでくれることを励みにしつつそろりと「出発進行!」。
 快く旅に出させてくれた妻に感謝。
(初期の写真はビデオテープから起こしたものが多いので鮮明ではありません。)

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